ハコヅメ〜たたかう！元刑事課女子〜2

立番 ページ28

川合 side


交番の前で立番をしている藤さんと白馬さんの所へ、今日何回目かのトイレから戻る。


川合「すいません。」


『今日これでトイレ何回目？』


川合「暑いからたくさん水飲んじゃって。」


藤「公務中、水分あんまり摂るなっていつも言ってるよね？」


『装備外すのめんどくさくない？』


川合「めっちゃめんどいです。お2人とも、全然水分補給しないですよね？」


藤「うーん、いつからかな。」


『気づいたら水分摂らなくても耐えられる体質に変わってたんだよね。』


川合「なるほど。」


そんな話をしてたら、住民の方がやってきた。


「すいません、町山診療所ってどっちでしょう？」


川合「あっ、それでしたらここを真っ直ぐ…」


『あ、ちょっと待って。町山診療所ですよね？』


「はい。」


『最近移転しまして、新しい場所は今来た道を戻っていただいて、右に曲がったところにあります。』


「ありがとうございます。」


『お気をつけて。』


笑顔で住民の方を見送る白馬さん。

え、いつの間に移転してたの！？


川合「いつ移転したんですか？」


『確か先週。』


藤「川合、自分の交番管内の地理ぐらいきちんと把握しておきなさい。」


川合「すいません。」


藤「ここは私たちでやっとくから管内1周、徒歩でパトロールしておいで。」


川合「管内1周？夜までかかりますよ。」


藤「だから？」


『川合、藤先輩に抵抗しても無駄だから、諦めて行ってきな。』


川合「はい。」


藤さんと白馬さんにそういわれたので、管内を歩いてパトロールをする。


川合「はあっ、暑っ…」


真夏に徒歩はしんどすぎる…

こんなところにかき氷屋さん！涼みたいー！

冷やし中華、ここ絶対美味しいところだー！

管内を端から端まで1周歩き回って、交番に戻った頃には夏の明るさをもってしても、すっかり夕方。


伊賀崎「川合くんすごい濡れ髪、雨降った？」


川合「いえ、汗です。」


藤「何かちょっと日焼けした？」


川合「はあ、絶対そうなると思った…」


『パトロール前にシャワー浴びておいで。』


川合「いいんですか？優しい！」


『パトカー乗った時に汗臭いの嫌なだけ。』


川合「なるほど。」


暑さで汗びっしょりの体をシャワーで洗い流した。

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