Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ16)

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橙side

あれは試食やなくて甘いものが好きな
あべちゃんのために作っとったんやもん

あべちゃんに喜んでもらえるか
いつもドキドキして…

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

緑「大丈夫。康二のケーキは
いつも美味しくて大好きだよ」

また…
どうしてあべちゃんは＿＿＿

橙「たつにぃどいてや！」

紫「なになに、どうした？」

橙「今日の調理実習カップケーキやけど
絶対にあげるもんか！
たつにぃもあべちゃんも自分の教室帰れ！」

緑「ちょっと康二！」

ｶﾞﾗｶﾞﾗｯﾊﾞﾝｯ!!

＿＿＿

確かにあべちゃんがクールなんは知っとるけど
少しは同じ気持ちになって欲しいんよ

いつも余裕ばっかり見せつけられて
お世話してるみたいにされて
恋人として意識して欲しいだけ

黒「本当騒がしい。ほら調理実習行くよ
あ…待って、忘れ物した。先行ってて」

橙「はーい」

でもさっきのはさすがに
子どもっぽかったよな
俺も悪いな…

後で謝りに行こう

○「阿部くんも大変よね」

あ、○さんとあべちゃんや
なんで2人で廊下おるんやろ

○「バスケ部の部長のたつや先輩の兄弟だから
邪険に出来ないのは分かってるけど
向井くんわがままで苦労するでしょ？」

なんなん⁉︎

緑「そんなことないよ
部長とか関係なく昔から一緒にいるし
康二は素直なだけだから」

○「優しいのね
でももういいんじゃないの？
たつや先輩の後ろ盾がなくなっても
大丈夫よ、阿部くんは。」

緑「何が言いたいのかな」

○「部内で阿部くんのこと僻んでた先輩も
ちゃんと実力を認めてくれるようになってるよ」

緑「はぁ… それで？」

○「先輩に気をつかって向井くんの面倒を
見てるんでしょ？もう高校生なんだから…」

緑「それくらい分かってるってば」

あべちゃんは俺の面倒を見てるってこと？
じゃあ、あの告白は…
受け入れてくれたんはしょうがなかったから？

あべちゃんはたつにぃに気に入られるために
高校生になったとしても俺のそばに
ずっといたってこと？

でも、そんなことないよな
高校入ってからとかやなくて
ずっとずっと昔からそうやもん…

あの時笑って
俺の告白受け入れてくれたし。

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