Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ26)

今日:52 hit、昨日:4 hit、合計:230,778 hit

・ページ26

黒side

橙「全然話したことないから最初はな
いつも窓際の席で一人で何かしてるくらいにしか
思っとらんやったんよ」

黒「俺も最初は元気だなとかしか思ってなかった」

橙「でもいつもクールやから気になって
ずっと見てたりしとったら、ある日な…
俺がいつも通りみんなに笑われとった時に
めめも、静かにやけど笑ってたんよ」

黒「見ててくれたんだ」

橙「いつも気になってずっと見てた。
でな、めめの笑った顔見て俺がこの人のこと
笑顔にさせたいなって思って
いつのまにか、好きになって… ました。」

黒「最後恥ずかしくなっちゃった？笑」

橙「笑わんといてよ、頑張ったのに…」

黒「あ、ごめん。ありがとう。
俺もいつも誰かを笑顔にしてる康二を
毎日追いかけてるうちに好きになってた」

橙「ほんまに？」

黒「ほんとに。俺嘘つけないからさ。
そしたら康二のかわいいところとか
誰にでも優しいところとか
全部が愛おしく思えてきちゃった。」

橙「っ、」

黒「でもいつも真ん中にいる康二と
端っこにいる俺とじゃつり合わないって
わかってるからこそ、ずっと言えなかった。」

橙「俺やってファンクラブできとる
人と近づけるなんて思っとらんやったわ」

黒「でも今日初めてこんなに話したら
好きっていう気持ちが止まらなくなったし
もうこんなに話す機会ないだろうから
告白だけして逃げようとした… ごめんね」

橙「ううん、言ってくれて嬉しかった
俺も同じこと思いよったから… ありがとう」

黒「うん… あのさ、一旦離れていい？」

橙「あぁ！ほんまや、ごめん！」

座り込んで抱きしめたまま話していたけど
さすがにずっとこの状況では人の目がすごい笑

橙「でもな、めめが思ってる俺やないかもしれん
泣き虫やし、距離感近いし、寂しがりやとか
めんどくさいやつやで？」

黒「全然いい。俺が泣き止ませるし
ずっとくっついてられるからご褒美だから。」

橙「そっか…」

黒「えっと、俺と付き合ってくれますか？」

橙「ｺｸｯよろしくお願いします」

黒「よかった… こちらこそよろしくお願いします。
駅まですぐだけど手繋いでもいい？」

橙「ん、繋ぐ」

全くムードなんてないし
天気だって雨が降って最悪だけど

雨が降ってなかったら
康二と2人で傘をさすこともなかっただろうから
今日だけは感謝してやろう

.