Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ32)

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青side

みんなから追い出されるように部屋を出て
阿部から教えてもらった場所まで行く

近づくにつれて泣き声と共に
誰かを呼んでいる声がする

橙「ｸﾞｽｯ、ｸﾞｽｯ… しょったぁ」

青「え、俺のこと？」

橙「っ、しょった⁉︎」

青「ごめん俺で」

橙「なんでそんなこと言うんよ」

青「おぉっ、」

俺を見つければ飛びつくように向かってきた

橙「しょったがよかったんやで… ｸﾞｽｯ」

青「なんでそんなこと簡単に言うかな、
泣かせたやつに来て欲しくねえだろ」

橙「俺はしょったがええの」

そんなことを簡単に言うから
どんなに蓋をしたって気持ちが溢れてくる

青「康二さっき怒ってごめんな」

橙「俺やってしょったの誕生日なのに
みんなに甘えてもうてごめんな。」

青「泣き止んだ？」

橙「ん、しょったが来てくれたから。」

青「そっか。なら少し聞いてくれない？俺の話。」

橙「ぎゅーしたまんまでええ？」

青「うん、その方がいい」

橙「俺も話したいことあるから
しょったが話終わったら俺の話も聞いてな」

青「分かった」

橙「しょったの話はなに？」

青「えっと… 、俺嫉妬したんだ。
康二がいろんな人のところに甘えに行くのを見て。」

橙「嫉妬？」

青「俺、康二のことが好き。」

こいつには、ぐずぐず恥ずかしいなんて言わずに
ストレートに言わなきゃ伝わらないんだよな

橙「え、？」

青「俺にだけ甘えて欲しいって思うし
俺だけが康二のことを何でも分かってて
支えられる存在になりたい」

康二はいろんな人のところに飛んでいく
そんなことわかってる
今まで恥ずかしさを理由にして傷つけたことも
全部全部わかってる

だけど、康二のことを
全て知っているのは俺だけであってほしい
我儘って言われても何だっていい

青「本当に好きなんだ、康二のこと」

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