Sweet? or Sour? Orenge juice II (ページ48)

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Langage des fleurs fkkj ページ48

※一般人・付き合ってない

紫side

年末年始の多忙な仕事にひと段落つき
休みの日に気分転換でふらっと近所を歩いていた

約5年住んでいる家の周辺は
大体のことは分かっているつもりだった

何度か通った記憶のある小道を通り抜ければ
地面が見えないほどに埋め尽くされた鮮やかな緑たち
その上に真っ白く小さな花が咲き誇っている

その奥に見えてくるのは、初めて__見る洋風のお家

この雰囲気に呑み込まれながら足を進めれば
そこは、＂Belle fleuriste＂と書かれた花屋だと分かる

紫「花屋さんなんだ…」

橙「こんにちは、お花屋さんです。」

無意識のうちに心の声が出てしまっていたのか
それに答えてくれたのは、ここら辺では聞かない
少し違ったイントネーションの声

お店の人かなと思い挨拶をしようと
花屋の奥へと足を踏み込む

生花だけでなくドライフラワーなどが
またお洒落に飾られていて
独特の花たちの香りが鼻を通り過ぎていき
その香りを逃すまいと目を瞑っていた

橙「はじめましてさんですよね？」

紫「え、あ… はい。＿＿＿＿＿うわっ、」

目を開け、声の主に視線を移せば

太陽の子と言われてもおかしくないように
美人と言えるような整った顔に眩しい笑顔な人

腰につけたエプロンと真っ白なシャツという
シンプルな服装がより彼を引き立てている

咄嗟に出た、驚いた声は許して欲しい
それだけの衝撃な出会いだったのだから。

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