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黒side
さすがにチェーンをぶっち切ったことに驚いたのか
寝室から顔を出したと思えば
俺と目があった途端、思い出したように
寝室へ駆け込んでドアを閉められる
追いかけるように寝室のドアを開ければ
ベッドの上でシーツを被さった小さな塊が一つ
黒「康二」
橙「入ってこんで」
黒「もう入った」
橙「話しかけんといてや」
黒「もう既にこの状況話してるよね」
橙「………もう、いちいち突っかからんといて！
めめなんか嫌いや、大っ嫌い！」
あぁ、さすがに今の言葉は傷つく
どんなことがあってもこの言葉だけは聞きたくなかった
というよりも、言わせたくなかった。
黒「康二、本当にごめん」
橙「謝ってる理由分かっとるん？」
黒「いや分かんないんだけど、」
橙「分からんなら謝んな」
黒「結婚式の前に喧嘩なんかしたくない」
橙「俺かてしたくなかったわ
でも、たくさん頑張ったんやで？我慢もしたのに…」
顔が見えなくとも、康二がどんな表情なのか
涙を流しているのか、我慢しているのか俺には分かる
だけど
ﾊﾞｻｯ
黒「ちゃんと康二の顔を見て話したい」
橙「なっ、……… 全部、全部、めめが悪いもん」
黒「ごめん、ちゃんと謝りたいから。
俺一つのことに集中しちゃって康二のこと
ちゃんと見れてなかった、本気にごめん」
橙「別にずっと俺のそばにおって欲しいなんて言っとらん
ただ、結婚式の準備は2人でするもんやろ？
何で俺ばっかりなん？嫌いなった？女の子がいい？」
あぁ、また言わせなくないこと言わせた。
女の子がいいなんて思ってない
俺は康二がいいんだ、今までもこれから先もずっと。
俺からシーツを取られたせいで丸っこい塊が丸見え
それでも、目だけは絶対に合わせてくれない
黒「康二、俺は康二が好き。」
橙「…」
黒「康二のことが大好きだから
康二と一生そばに居られる家族になりたいから
プロポーズをして籍を入れて結婚式をする
全部、康二と一緒だからしたいこと。」
橙「でも…やってめめが、」
黒「ちゃんと俺の目を見てよ」
橙「怖いもん、すぐ拗ねるし泣くから怒っとるもん」
黒「もう… 目合わせてくれないなら
とりあえず両手で握ってる左手だけでも俺に貸して」
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つみき(プロフ) - #たけみさん» ありがとうございます(T-T)無事に終わりました(T ^ T)休憩したらまたお話書きます!!コメントありがとうございますm(__)m (2022年6月13日 20時) (
レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
#たけみ(プロフ) - いつも楽しく読んでます！教育実習がんばれ〜！ (2022年5月22日 0時) (レス) @page44 id: 4f37712248 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つみき
| 作成日時：2022年1月20日 4時
