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紫side
この王子様と執事のお話の絵本を
なぜか康二様が18歳になっても
寝る前にベッドに2人で横になり
自分で読めるはずなのに読めと言われる
絵本の中の王子様の状況が
自分と同じだから味方がいるみたいで
安心するから何度も読むらしい
たしかに
康二様はこの国の次期国王になる王子様
そして
私は王子様に幼い頃からついている3歳年上の執事
絵本と私と康二様のおかれている状況は
似たようなところがあるけれど
ひとつだけ違うところがある
康二様は私のことを恋愛の対象として
見ていないということ
私は小さい頃から康二様の隣で
どんな時でも守ってきた
あんな父親から生まれたのに
康二様は誰よりも優しかった
そんな康二様に出会ってすぐに恋に落ちた
しかし、王子様が執事という立場の私を
好きになるなんてことはあり得ない
考える余地もない
橙「そう思うやろ、ふっかさん？」
紫「確かにそうかもしれません」
橙「権力を使ってみんなを支配する
やつなんか嫌いや
はぁ、この国から抜け出せたらいいのに。」
紫「その言葉は本心なのでしょうか」
橙「ずっと俺を見てきとったら分かるやろ
こんな国から抜け出したいってこと。」
紫「ですが…」
橙「ふっかさん、俺と2人で一緒に
遠いところに暮らして欲しい。」
そうやってまた私を振り回していく
橙「ふっかさん、俺この絵本の子みたいやで？」
紫「それは分かっています」
橙「ふっかさんはわかっとらんなぁ」
紫「康二様のことならなんでも知ってますよ」
橙「じゃあ俺がふっかさんのことを
ほんまに大好きやってことも知っとる？」
紫「執事の中でも好かれているなとは思って…
えっ？」
康二様の話を聞きながら絵本を本棚に直し
後ろを振り向こうとした瞬間
康二様から頬にキスをされた…
橙「急にごめんな。
でも抜け出す最後の別れの挨拶と思ってや…」
そう言い、康二様は
部屋にあるものを大きなカバンに詰め込んでいく
はぁ、もう康二様は本当に…
紫「康二様、こっちを向いてください」
橙「嫌や」
紫「では、力ずくで失礼します」
橙「ちょっ、何すんねん！」
康二様の顔を両手で包み込み
私の方を無理やり向かせる
紫「私もあなたのこと大好きですよ」
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あすか(プロフ) - どうですか？ が1番好きです (2023年3月22日 19時) (
レス) @page50 id: c419a50bb2 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 全部最高すぎて選びきれぬ、とりあえずfkkj毎日見てます^_^ (2022年6月7日 17時) (レス) id: ca9cbffe61 (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - ひらめさん» いやあもう好きです。そんなこと言ってくれたらもうどうだっていいです笑 やっぱmmkjちゃんは最高ですわ (2021年8月3日 17時) (レス) id: 623e0849e5 (このIDを非表示/違反報告)
ひらめ - つみきさん» つみきさん神作ばっかりだからもはや何が好きなのかわかんなくなってきました、、。どうしてくれるんですか！wwwハッピーエンドも良かったです！mmkjちゃんかわいい (2021年8月2日 16時) (レス) id: da5ae24658 (このIDを非表示/違反報告)
つみき(プロフ) - 向井りゅう。さん» はじめまして！ありがとうございます(*^^*)了解です！リクエスト書かせていただきます！ (2021年6月15日 2時) (レス) id: 43a3405b0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つみき
| 作成日時：2021年5月8日 13時
